2023年4月27日
家の購入契約を結ぶ前に知っておきたい基礎知識
家を購入する際は、「売買契約」を締結することで契約が成立します。
売買契約は一度締結してしまうと簡単には解除できないので、しっかりと契約内容を確認して、納得いく条件で進めることが大切です。
この記事では、家の購入契約を結ぶ前に知っておきたいポイントをご紹介します。
売買契約とは?
売買契約とは、財産権を持っている売主が買主からの代金を受け取ることによって、所有権を買主に移すことです。
家や土地といった不動産の売買契約は、取引額が大きいため簡単に済ませて後からトラブルになってしまうことも少なくありません。
お互いの意思表示として契約書に内容を残し、お互いが納得した上で売買契約を締結します。
売買契約を結ぶ際の注意点
不動産の売買契約書は、物件の詳細だけでなく「契約解除の方法」「代金の支払い方法」「不動産会社への仲介手数料」など売買全般について記載されています。
一度きりの重要なものなので、思い違いや不明瞭な部分がないように、しっかりと納得した上で進めていくことが大切です。
契約前に説明される「重要事項説明」とは?
宅地建物取引業法において、売買契約を締結する前に重要事項を説明することが義務付けられています。
重要事項の説明は、宅地建物取引士の資格を有した不動産会社の担当者により行われます。
売買締結前に行われる重要事項説明は、不動産購入の判断をするための最終確認です。
不明点や疑問点がある場合は、遠慮せずに不動産会社の担当者に質問しましょう。
きちんと納得した上で売買契約を締結しなければ、後々のトラブルの原因になる可能性もあります。
重要事項説明では下記の6項目を中心にチェックしましょう。
① 登記簿に記載されている事項と相違がないか
物件の概要、抵当権の抹消や引き継ぐ権利の特定など権利関係は整理されているか。
何らかの権利が設定されている場合は、購入時には解消されるのかを確認します。
② 法令上の制限
土地利用の制限はないか、予定している建物は建築可能か、費用負担は発生しないか。
都市計画法や建築基準法による制限を確認することで、購入する不動産に関する制限や周辺環境を把握できます。
③ インフラ整備
飲料水や電気、ガスなどのインフラは整備されているか、私道などの特別な負担はないか。
未整備の場合は費用負担が発生する場合もあるので注意が必要です。
④ 土地と道路
敷地の形状や道路からの高さ、傾斜の有無、排水施設の状態、建物の構造・仕様を確認します。
⑤ その他、物件に関する事項
物件が未完成の場合は完成時の形状や構造、防災区域や災害区域、住宅性能評価の有無、中古物件の場合はアスベストの使用有無や耐震診断の内容を確認しましょう。
⑥ 契約条件
契約後のトラブルを避けるためにも、契約内容を十分に理解することが大切です。
手付金、固定資産税や都市計画税の精算金、その他管理費等の精算金、また契約の解除や契約違反時の損害賠償・違約金について、手付金や預かり金の保全措置の概要も確認しましょう。
後々のトラブルや後悔を防ぐためにも、事前に契約内容をしっかりと理解した上で家の購入を進めましょう。
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