2023年12月27日
リノベ済み中古物件と購入してリノベ、選び方のポイントや注意点は?
中古物件を購入する際は、リノベーション済みの物件を購入する方法と購入してから自分でリノベーションする方法があります。
この記事では、それぞれの選び方のポイントや注意点をご紹介します。
リノベ済み中古物件の選び方と注意点
「リノベ済み中古物件」は、不動産会社が購入した中古物件をリノベーションした上で販売している物件のことです。
リノベ済み中古物件のメリットとしては、下記のような点があげられます。
・新築に比べて購入費用を抑えられる
・購入する時点で価格が決まっていて追加費用がほぼないため、資金計画が立てやすい
・住宅ローンをまとめられるので手続きがシンプル
・購入後の工事などの負担がない
また、不動産会社がリノベ済み中古物件を販売した場合、売主である不動産会社に最低2年以上の瑕疵担保責任が法的に発生します。
瑕疵とは雨漏りやシロアリ、給排水管、電気系統などの欠陥のことで、リノベ済み中古物件を購入し、住み始めて2年以内に何らかの瑕疵が発生した場合は、不動産会社に保証対応してもらえます。
一方、デメリットは、物件によって工事の程度に差があることです。
リノベーション物件の購入後に、配水管などの設備面に不満が出てくる場合もあるので、あらかじめ工事の有無を確認しておきましょう。図面や写真を見せてもらうと安心です。
また、「新耐震基準」を満たしていない1981年以前に竣工した築年数の古いマンションにも注意が必要です。耐震診断の有無や直近の大きな地震が発生した際の被害状況についても確認しておきましょう。
第三者による検査や、住宅性能評価など客観的な評価書の有無などを確認するのもひとつの方法です。
「買ってリノベ」の選び方と注意点
購入した物件を自分でリノベーションする「買ってリノベ」の大きなメリットは、何と言っても自由度が高いことです。
壁や柱といった構造体だけを残して、間取りや設備をすべて一新することもできますし、水回りだけを交換する、クロスや床材だけを貼り替えるなど、リノベーションの内容は自分の好みと予算に合わせて自由にカスタマイズできます。
住まいに対するこだわりが強く、じっくり時間をかけて「住まいづくり」を楽しみたい人には、新築以上に満足度の高いオーダーメイドの住まいになるでしょう。
一方デメリットとしては、中古物件を購入後に工事がスタートするため入居までに時間がかかること、プランニングや打ち合わせに時間・労力がかかることがあげられます。また、中古物件の購入費用とリノベーション費用が別々になるため、住宅ローンとリフォームローンを別に組むことになります。
住宅ローンが低金利、返済期間を長く設定できるのに対し、リフォームローンは比較的高金利で返済期間が短めのため、月額の返済の負荷が大きくなる可能性があります。
「買ってリノベ」をスムーズに進めるには、物件探しとリノベーションを一貫してサポートしてくれる「ワンストップ」サービスを手がける会社を選ぶことがおすすめです。
物件探しの早い段階から建築士などリノベのプロに相談でき、プランや資金計画などを包括的にサポートしてくれる会社だと安心です。
リノベーションを手がける会社には、得手不得手や考え方の違いがありますので、自分たちに合った会社に依頼するようにしましょう。
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