大きな買い物である不動産の購入には不安がつきものです。
この記事では、不安の要因や安心して購入するためのポイントをご紹介します。

不動産を購入における不安の要因

返済への不安

最大の不安が、住宅ローンの返済に関する不安です。何十年という返済期間で、転職や病気などにより収入状況が変わったり、家族構成の変化によって想定以上に支出が増えるかもしれません。収支状況は変わらなくても、金利上昇によって返済不能となるリスクもあります。これらのことから住宅ローンを組むことに大きな不安を感じることもあるでしょう。

ライフスタイルの変化への不安

住宅ローンを組むこと自体に大きな抵抗はないものの、子どもが増えたり要介護の親が同居するなど、ライフスタイルが変化した場合、買った家が合わなくなるのではという不安を抱える人もいます。子どもが自宅から通学困難な大学等へ進学する可能性も考えると、家だけではなく、立地への不安もあります。

環境的なリスクに対する不安

「隣の空き地にマンションが建ち日当たりが悪くなった」「毎日の近所づきあいが思ったより大変」などは、実際に済んでみなければ実感できないこともあります。しかし、住まいに対する後悔や不満があっても、一旦土地や家を購入しすると簡単には手放すことは難しいもの。予測不能な環境的リスクに不安を感じ、なかなか家の購入を決断できないこともあるようです。

安心して購入するためのポイント

返済シミュレーションを行う

ローン返済などの資金計画は、家を購入する前に十分検討しておきたいポイントの1つ。家族のライフプランから、子どもの教育資金など、自分たちには「いつ」「どのような」出費が必要になるのか具体的に把握し、余裕をもった返済計画を考えることが大切です。
また、仕事と収入が順調だった時のシミュレーションだけではなく、リストラや転職で収入が減った時のシミュレーション、病気やケガで休職を余儀なくされた時のシミュレーション、金利が上がった時のシミュレーションなども行ってみましょう。
先を見通した資金計画を立てておくことで、安心して購入に踏み切れます。

立地や周辺環境は昼も夜も確認する

家の購入を決める前に、交通量や騒音など土地の立地や周辺環境を十分チェックするようにしましょう。また、土地の確認は昼に行う場合が多いかもしれませんが、実際その場所に暮らすことを考えると、夜のチェックも忘れずに行うことが大切です。
何度も現地に出向いてみることで、購入後の生活についてもイメージしやすくなります。

資産価値の高い家を購入する

資産価値の高い家は、何らかの事情で、住宅ローンの返済が厳しくなったときに、売却してローンを完済することもできます。売却することで再び賃貸に住んだり、もう少し小さな家に買い替えたりする自由が生まれます。しかし、売却しても残債が残ってしまう場合には、必死にローンを返済しながらその家に住み続けるしかありません。
耐震性、断熱性などの基本性能が高い家や利便性の良い立地にある家は、資産価値が高くなります。また、築年数も資産価値に影響を与えます。

家を購入する際は、自分たちだけで不安を解消しようとせず、プロに相談することも賢い選択の1つです。 不安に感じていることを整理した上で、信頼のおける会社に相談してみましょう。