戸建てには、注文住宅から分譲住宅まで、さまざまな種類があります。
この記事では、新築戸建ての種類や購入の注意点を解説します。

新築戸建ての種類

新築戸建ては、「注文住宅」「規格住宅」「建売住宅」の3種類にわけられます。

◎注文住宅

注文住宅とは、自分で間取りや仕様を決めて建てるオーダーメイドの住宅のことです。
最大のメリットは、好みやこだわりに合わせた家づくりができること。耐震性能、気密性、断熱性能にもこだわることができるため、長く安心して住める家をつくれます。
一方で、注文住宅は、同規模の他の住宅に比べて費用が高額になりやすい傾向にあります。
最初に予算を提示していても、あれもこれもとこだわっていくうちに、あっという間に予算オーバーということになりかねません。決めることが多く、手間や時間がかかることも懸念点です。

◎規格住宅

規格住宅のメリットは、間取りや広さ、デザイン、設備仕様、そして価格が具体的にわかることです。設計士が多くの人にフィットする住みやすい間取りとして考案したものの中からプランを選べるため、打ち合わせの時間や手間を減らせます。注文住宅より費用を抑えられることも大きなメリットです。
ただし、デザインや間取りの選択肢は限られます。また、雪が多い、夏の日差しが強いなど、地域によって気候や環境が異なるため、家づくりではこうした地域特性を踏まえた設計が求められますが、規格住宅ではこうした特性が十分に考慮されていない場合があります。

◎建売住宅

建売住宅は、土地と建物がセットで完成した状態で販売されています。そのため、商品としてわかりやすく、資金計画が立てやすい、手続きが少ないといったメリットがあります。すでに建物が完成している場合は、部屋の間取り・広さ・明るさなど、実物を見てから購入を決めることができ、完成済みであれば、即入居可能です。
一方で、建売分譲住宅は間取りやデザイン、設備仕様を自由に選べないというデメリットがあります。また、地盤や基礎をはじめ、耐震性・耐久性・省エネ性など住まいの基本性能や住宅設備が住宅メーカーによって大きく異なりますので、事前にしっかり確認するようにしましょう。

新築戸建てを購入する際の注意点

【注意点1】将来のライフプランをイメージする

戸建てを購入する際は、将来のライフプランを考えておくことが重要です。たとえば、子供がいる場合には成長を考えたり、自分たちの老後についても考える必要があります。

【注意点2】無理のない資金計画を立てる

住宅ローンを組む際には、長期的な資金計画を立てる必要があります。無理なく返済できるプランを心がけましょう。
また、建物や土地以外にもさまざまな諸費用がかかります。

【注意点3】計画に見合う物件を探し、現場に足を運ぶ

複数回現地を見学し細部までチェックすることをおすすめします。周辺の街を歩くことで街の雰囲気や治安を感じ取ることもできるでしょう。昼と夜で雰囲気が異なる街もあるので、時間帯を変えて足を運ぶようにしてみてください。

【注意点4】契約書は細部まで確認し不明点を残さない

契約書は内容もボリュームも大きいので、つい読み飛ばしたくなりますが、物件の売買に関する重要な事項がたくさん記載されているので、必ず目を通して納得したうえでサインしましょう。また、疑問や不明点、不安については必ずクリアにしておくことも大切です。

まずは、希望や優先順位を明確にしたうえで、自分たちの暮らしに合った戸建て住宅を検討しましょう。