家を建てる際は、はじめに家を建てるための土地が必要となります。
この記事では、希望に合う土地の探し方や選び方をご紹介します。

土地探しの前に知っておきたい知識

◎用途地域

用途地域は、街づくりを計画的におこなうために定められており、住居系や工業系、商業系など合計13種類あります。用途地域が定められていることで、静かな住宅地に商業施設や工場などが建てられないように制限されています。

◎建ぺい率・容積率

建ぺい率は、建物の敷地となる土地の面積に対して、何割の面積まで建物が建てられるかを定めたものです。建物の密集による火事の延焼や生活環境の低下することを防ぐことを目的としています。
容積率は、土地の面積に対する建物の延べ床面積の割合を定めたものです。2階建て以上の建物にも適用されるため、100％を超える容積率もあります。
建ぺい率や容積率は都市計画によって定められ、地域ごとに上限が異なります。

◎高さなどの建築制限

道路や隣家の日当たり、建物の高さを確保するための「隣地斜線制限」や「道路斜線制限」などもあります。これにより低層住宅などの住環境が守られています。
他にも建物を建てる土地は原則として、幅4m以上の道路に2m以上接することが求めらる接道義務にも注意しなければなりません。

土地探しの前に準備しておくこと

①エリアと予算を決める

土地の価格はエリアや広さによって異なります。まずは希望するエリアの坪単価を調べて、現在の経済状況と今後の収入や支出の見込みを考えて予算を設定しましょう。
なお、土地を購入する際は、土地代以外の手数料や税金が発生する点にも注意が必要です。

②希望条件を整理する

土地の価格や広さ、形状以外にも都市計画や用途地域、接道に関しても希望があれば書き出します。
理想の暮らしから住みたいエリアや周辺環境を絞り込むのもひとつの方法です。実現させたい日常のシーンを具体的にイメージしてみましょう。

③優先順位を決める

スムーズな土地探しのためには優先順位を決めておくことも大切です。

土地を探す方法

●不動産会社に依頼する

地域に根強い不動産会社であれば、個人では調べきれない情報を教えてもらえたり、インターネットに掲載されていない未公開の土地を紹介してもらえる可能性があります。

●インターネットで探す

インターネットは、希望条件に合った土地を簡単に調べられます。ただし、すべてが最新の情報とは限らないため注意が必要です。

●工務店・ハウスメーカーで探す

土地を保有している工務店やハウスメーカーもあります。家の間取りやプランに合った土地を紹介してもらえる点もメリットです。

●希望エリアに足を運んで探す

希望するエリアの周辺確認を兼ねて、空き地や売り地、古家付きの土地などがないかを調べてみるのもひとつの方法です。

気に入った土地が見つかったら、時間帯や季節・天候などの条件を変えて何度か訪れるのもおすすめです。
複数回訪れることで、実際に住んだときの状況をよりイメージしやすくなるでしょう。